拡がる格差、それにともなう貧困

BASE KOBE代表 繁内幸治

 関西で支援活動をしていると、若者から中高年に至るまで、経済的な困難を抱えた人たちに出会うことも多い。
 検査の利便性を上げるだけでは、日々の生活が苦しい人は、検査を受けることはない。
 苦渋の選択として、フリーでセックスワークをして、生業にしている方に出会うたび、昨今の福祉の後退が、いきなりエイズを発症する事例につながっているのだろうとも思う。貧困層の拡大は、将来のHIVの感染拡大に大きな影響をもたらすだろう。
 社会の変化に即した新たな支援のあり方を模索したいと思う。