関西学院大学先端社会研究所シンポジウム『エイズと日本社会、その30年の社会的経験』

[西宮]2018年2月24日(土)

 1987年の神戸エイズ・パニックから30年、陽性者の死亡率を劇的に改善した1996年HAART(多剤併用療法)開発から20年以上が経過した現在において、エイズそしてHIV感染をめぐる社会的経験を、私たちはどのように語り伝え、また語り残していく必要があるでしょうか。そしてまたいまだ残っているスティグマをどのように払拭していったら良いのでしょうか。
 HAARTの開発以来、治療法の進歩により予後が改善された結果、エイズの発症を防ぐことができ、陽性者であってもHIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。また同時に、HIV感染の予防自体にもさまざまな方法をとることが可能になっています。
 しかしながら、現在においてもそうした情報が十分に伝わっているわけではありません。HIV/エイズについて、いまだ死に至る病という認識にとどまっている場合が少なくなく、それが感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけたり、さらにはいまだ差別や偏見を招いたりする要因の一つになっていると考えられます。
 本シンポジウムでは、このような現状を鑑みて、さまざまな立場の陽性者、支援者、研究者の方々にHIV/エイズをめぐる経験を語っていただき、多くの方にHIV/エイズをめぐるこの30年間の社会的経験の意味と、現在この病について考える意義について理解してもらいたいと思っています。
 (開催案内から)

日時:
2018年2月24日(土)13時〜17時
場所:
関西学院大学上ケ原キャンパス図書館ホール
参加費:
無料(事前申込は必要ありません)
主催:
関西学院大学先端社会研究所
ウェブサイト: