「Rights, Light ライツ ライト」
[東京]2020年11月2日(月)〜8日(日)
内定取消の理由はHIVに感染していることを言わなかったから?
2019年秋、HIVに感染していることを告げなかったことを理由に就職内定を取り消したのは違法だと訴えた裁判に、原告勝訴の判決が下された。
かつて死に至る病だったHIVは今では慢性疾患と考えられ、早期に服薬を開始すれば通常の生活が可能になった。AIDSの発症を防ぐこともできる。
1980年代からHIV、AIDSを題材にした演劇やドラマは「どう死ぬか」ということばかりだった。それがとてもいやで上演した作品「PRESENT」には「誰も死なないエイズの話」というサブタイトルをつけた。
昨年の裁判をモチーフにした新作「Rights, Light ライツ ライト」は、誰も死なないだけではなく、HIVとともに生きていく物語だ。「ともに生きていく」と書けば、明るく前向きな印象だが、昨年の裁判のように困難がつきまとうことは、今も変わらない。
HIVと同じように、新型コロナウイルスCOVID-19も怖れるべきでないといいたいわけではないが、自粛期間の数ヶ月に思い出されたのは、HIV感染を怖れて人とふれ合うことをやめたかつてのエイズパニックのことだ。
いつ終息するかわからないコロナ禍の現在、HIVと、そして、生きていくことについて考えてみたい。
(関根信一) 劇団フライングステージ公式サイトから
2019年秋、HIVに感染していることを告げなかったことを理由に就職内定を取り消したのは違法だと訴えた裁判に、原告勝訴の判決が下された。
かつて死に至る病だったHIVは今では慢性疾患と考えられ、早期に服薬を開始すれば通常の生活が可能になった。AIDSの発症を防ぐこともできる。
1980年代からHIV、AIDSを題材にした演劇やドラマは「どう死ぬか」ということばかりだった。それがとてもいやで上演した作品「PRESENT」には「誰も死なないエイズの話」というサブタイトルをつけた。
昨年の裁判をモチーフにした新作「Rights, Light ライツ ライト」は、誰も死なないだけではなく、HIVとともに生きていく物語だ。「ともに生きていく」と書けば、明るく前向きな印象だが、昨年の裁判のように困難がつきまとうことは、今も変わらない。
HIVと同じように、新型コロナウイルスCOVID-19も怖れるべきでないといいたいわけではないが、自粛期間の数ヶ月に思い出されたのは、HIV感染を怖れて人とふれ合うことをやめたかつてのエイズパニックのことだ。
いつ終息するかわからないコロナ禍の現在、HIVと、そして、生きていくことについて考えてみたい。
(関根信一) 劇団フライングステージ公式サイトから
日程: | 2020年11月2日(月)〜8日(日) |
会場: | 下北沢 OFF・OFFシアター(世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F) |
ウェブサイト: | http://www.flyingstage.com/top.html(劇団フライングステージ) |