第113回AIDS & Society研究会議フォーラム『潮もかなひぬ JASAリニューアルに向けて』

[東京]2013年3月13日(水)

 HIV/エイズの流行に対する関心の低下傾向が国際的にも、国内でも指摘されています。パンデミックの開始から30年以上。人類史上まれにみる新興感染症の世界的大流行に直面していても、関心を持続させ、流行に対応していくのは簡単なことではありません。

 あまつさえ、ウチもソトも心配事ばかり。エイズはもうほどほどにしてとか、治る病気になったんじゃないのとか、それなら資金はもっと他のことに回した方がいいと思いたくなってしまうメッセージも巷には充ち満ちています。社会の関心の低下とか、無関心の拡大といったことは実は、あってはならない特異な現象ではなく、むしろ、それこそが常態と考える必要があります。

 その中でなお、必要な情報とメッセージを伝えていく。これこそがいま、AIDS & Society 研究会議(JASA)という、思いは高く、所帯は小さいNPOの使命でしょう。時代がオレを呼んでるぜ・・・っと、ジェンダー的には少々バイアスがかかっているか。こういうことに気が付くのも日頃の研鑽のたまものですね。お待たせしました。AIDS & Society 研究会議はこの2年間、NPOとしてのあり方を総点検し、財務の現実を直視して時代に対応する準備を整えてきました。ネットによる情報発信やフォーラム開催など現行事業に加え、雑誌『エイズと社会』(年刊)の発行、エイズアクティビストのためのブラッシュアップ講座など新たな構想も浮上しています。

 会員か否かを問わず、誰もが参加可能な開かれた場において、これまでの成果と今後の方針を議論する機会を持ちたい。その中から新たな展望を切り開くアイデアが得られるなら、それもまた生かしたい。第113回フォーラムはそうした意図で企画しました。大いなる社会の無関心にはぐくまれ、その潮がまさにいま、満ちています。報告をもとに活発な議論が展開されるよう、皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。
(主催者から)

日時:
2013年3月13日 午後6時半〜8時
場所:
ねぎし内科診療所(地下鉄丸ノ内線四谷三丁目1番出口)
東京都新宿区四谷三丁目9 光明堂ビル5階
http://www1.odn.ne.jp/negishi-naika/basho.html
報告:
永易至文(AIDS & Society研究会議理事)、
宮田一雄(同)ほか。
会費:
1000円(資料代)
問い合わせ: