企画展 薬害を語り継ぐ サリドマイド・スモン・薬害ヤコブ

[大阪]2015年10月17日(土)〜12月19日(土)

 薬害永久根絶をめざして闘う被害者の過去と現在を資料・写真・映像・被害者の証言で伝えます。

 戦後、それまでの医制から医師法、医療法、旧薬剤師法などが整備され、日本が近代的医療体制の確立を目指し始めた 1940年代後半から現在まで、薬害は繰り返されてきた。公害同様、薬害も科学技術の産業化を急速に振興することを優先し、様々な危険を軽視してゆくことによってもたらされた人災である。医薬品の安全性よりも利便性をも含む有用性が強調され、より多く販売されることが良いことであるかのような価値観は薬害が必然的に生み出される先行条件となった。
 薬害被害は筆舌に尽くし難い苦痛や死をもたらし、被害者は今なお、薬害被害との闘いを余儀なくされている。しかし、一方で被害者は、その傷ついた身体から発せられる叫びにも似た想いに支えられて、日々薬害根絶への活動を続けている。
 それぞれの薬害は単に過去の歴史なのではなく、近代社会そのものに内在する根本的欠陥を、あざやかに指し示す教訓の宝庫である。また、薬害被害者が、被害とともに生きてきた軌跡は、決して平坦なものではないものの、被害者各々の生の営みは、多くの輝きに満ちたものでもある。
 本企画展では、そのことを訪れた人々に感じてもらえれば幸いである。
 (チラシから)

日時:
2015年10月17日(土)〜12月19日(土)
水〜金曜日 10:00〜16:00(入館は15:30まで)
土曜日 13:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 日〜火曜日・祝祭日・毎月第4金曜日
場所:
大阪人権博物館 リバティおおさか(大阪市浪速区浪速西3-6-36)
主催:
全国薬害被害者団体連絡協議会
http://homepage1.nifty.com/hkr/yakugai/
共催:
大阪人権博物館
入館料は博物館公式サイトでご覧下さい。
http://www.liberty.or.jp/