HIV検査サービスに関するWHO・UNAIDS声明

 2020年の90-90-90ターゲット達成を目指し、世界保健機関(WHO)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)は8月26日、『HIV検査サービスに関する WHO・UNAIDS声明:新たな機会と継続的な課題』を発表しました。その日本語版がAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載されています。
 『90-90-90ターゲット』は、HIV陽性者の90%が自らの感染を知り、そのうちの90%が抗レトロウイルス治療を受け、さらに治療を受けている人の90%が体内のウイルス量を極めて抑える状態を実現することを目標にしています。
 その最初の90の前提となるHIV検査の普及には何が必要なのか。それを簡潔にまとめたのが今回の声明です。現時点での検査に関する「グローバルスタンダード(世界の共通認識)」と言っていいでしょう。
 声明では『義務的もしくは強制的検査は推奨しない』と明記し、インフォームドコンセント(十分な情報を得たうえでの検査同意)の必要性に言及しています。
 また、すべてのHIV検査サービスが守るべき以下の「5つのC」を改めて強調している点にも注目する必要があります。
 1. Consent(同意)
 2. Confidentiality(秘密保護)
 3. Counselling(カウンセリング)
 4. Correct status(正確な検査結果)
 5. Connections(連携)
 声明のPDF日本語版は以下のサイトでダウンロードできます。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html#a20171003