140億ドルの増資調達目標を達成

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の第6次増資会合が10月9日から2日間、フランスのリヨンで開かれ、来年(2020年)以降3年間の資金として、各国や民間、個人のドナーが総額140億2000万ドルをグローバルファンドに拠出すると誓約しました。グローバルファンドが調達目標額としていた140億ドルを超え、保健分野の国際機関としては前例のない資金額となります。
 日本政府は6月のG20開催直前に8億4000万ドルの支援を発表しており、今回の増資会合でも改めて同額の資金拠出を誓約しました。
 グローバルファンドによると、今回の資金誓約により、2021年から2023年の間に1600万人の命が救われることになります。
 会合はフランス政府が主催し、世界各国から議員、国家元首や政府関係者、企業、ノーベル賞受賞者を含む科学者、市民社会、感染症の当事者ら900人が参加。マクロン仏大統領が「不平等と闘い、社会正義を実現して次の世代に健康でより良い世界を届けよう」と呼びかけました。