はばたき福祉事業団前理事長、大平勝美さん逝去

 HIV陽性者が安心して医療を受けられる体制の実現に尽力してこられた社会福祉法人はばたき福祉事業団の大平勝美前理事長が亡くなりました。同事業団の公式サイトには7月16日付けで『かねてより病気療養中でございましたが、去る6月21日に永眠いたしました』という「お知らせ」が掲載されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

 https://www.habatakifukushi.jp/

 HIV陽性者としての立場を崩さず、長年にわたって続けてこられた大平さんの活動と発言、そして時折、見せる厳しいご批判は、HIVの流行に取り組むコミュニティにとって、常に大いなる励ましでした。生前のご尽力に改めて感謝するとともに、公式サイトの「お知らせ」を以下、再掲します。

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 大平前理事長は若い頃から患者会(東友会)の中心的存在として活動され、全国での血友病医療費の無償化を進めたほか、薬害裁判後は被害者被害者救済のみならず、HIV陽性者への障害認定やHIV医療体制の整備などにも尽力し、HIV陽性者が安心して医療を受けられる体制を作り上げました。
 ご遺族からの家族葬とされたいとのご意向で、お通夜・告別式のご案内は広く告知せず、限られた方にさせていただきましたが、お通夜・告別式には300名を超える方々にご列席いただきました。また、たくさんのご供花や弔電も賜りました。ここに謹んで御礼申し上げます。
 後日、時機をみて、お別れの会を開催したいと考えております。開催が決まりましたらご案内をいたしますので、よろしくお願い申し上げます。