メッセージは「3つのゼロで日本を#UPDATE」
昼前から青空が広がり、ウォーキング日和となった4月23日(日)午後、東京レインボープライド(TRP)2023のパレードが代々木公園から渋谷、原宿の目抜き通りを歩き、再び代々木公園のイベント会場に戻るコースで実施されました。
全体で39グループが参加し、トラックの荷台を飾ってメッセージを掲げたフロート(山車)の先導で計1万人が参加しています。沿道で声援する人たちも含めれば、参加者はその数倍、数十倍でしょう。
TRP公式サイトにはその日のうちにイベントレポートが掲載されているので、パレード全体の概要はそちらでご覧ください。
https://tokyorainbowpride.com/news/notice/35109/
《「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典 「東京レインボープライド2023」開催 延べ動員数は約240,000人、さらに10,000人と39のグループが 「変わるまで、続ける」をテーマに渋谷を大行進》
その39グループの21番目に登場したのが『#UPDATE HIV』フロートです。akta、ぷれいす東京、JaNP+の3つのNPOが昨年暮れから準備を進め、エイズ予防財団も少し遅れてその準備に加わっています。製薬会社の社員の皆さんもボランティアとして、フロートの組み立てなどに力を貸してくれました。
HIV/エイズ関連のメッセージを掲げたフロートが実際にパレードのコースを先導し、たくさんの人たちがプラカードを掲げ、ダンスミュージックのリズムに乗って歩いたのは、2019年以来4年ぶりでした。
HIV/エイズの流行と対峙し続けてきた歴史とその成果を踏まえ、これまでの経験とUPDATEされた知識や技術を現実の中でどうつなげていくか。更新は単なる分断ではなく継続でもあります。準備を進めてきた皆さんからはサブテーマである『3つのゼロで日本を#UPDATE』も忘れないでくださいとご指摘を受けました。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)が掲げる3つのゼロは「HIV新規感染ゼロ」「エイズ関連の死亡ゼロ」「偏見差別ゼロ」です。
日本の現状を見ると、治療を受ければ「エイズ関連の死亡ゼロ」はほぼ実現できているのですが、「エイズは死の病」という以前からの思い込みのために発症するまで、検査を避け、自らの感染に気付かずにいる人もいまなお、毎年の感染報告の3割近くを占めています。
治療を受ければ社会生活を続けながら長く生きることが可能になる。ただし、そのためにはHIV/エイズにまつわる差別や不安、恐怖などを解消しなければならないパレードで発信された「国内の3つのゼロ」は「差別偏見ゼロ」、次いで「AIDS発症ゼロ」、「新たなHIV感染ゼロ」の順番です。
社会の対応も予防のメッセージももちろん大切なので、真ん中の「AIDS発症ゼロ」はあまり目立たない印象ですね。ただし、死亡ゼロから発症ゼロへ、HIVに感染している人にも、していない人にも、そして医療に携わる人たちにとっても、この変化にたどり着いたことこそが実はいま、重要なUPDATEなのかもしれせん。
全体で39グループが参加し、トラックの荷台を飾ってメッセージを掲げたフロート(山車)の先導で計1万人が参加しています。沿道で声援する人たちも含めれば、参加者はその数倍、数十倍でしょう。
TRP公式サイトにはその日のうちにイベントレポートが掲載されているので、パレード全体の概要はそちらでご覧ください。
https://tokyorainbowpride.com/news/notice/35109/
《「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典 「東京レインボープライド2023」開催 延べ動員数は約240,000人、さらに10,000人と39のグループが 「変わるまで、続ける」をテーマに渋谷を大行進》
その39グループの21番目に登場したのが『#UPDATE HIV』フロートです。akta、ぷれいす東京、JaNP+の3つのNPOが昨年暮れから準備を進め、エイズ予防財団も少し遅れてその準備に加わっています。製薬会社の社員の皆さんもボランティアとして、フロートの組み立てなどに力を貸してくれました。
HIV/エイズ関連のメッセージを掲げたフロートが実際にパレードのコースを先導し、たくさんの人たちがプラカードを掲げ、ダンスミュージックのリズムに乗って歩いたのは、2019年以来4年ぶりでした。
HIV/エイズの流行と対峙し続けてきた歴史とその成果を踏まえ、これまでの経験とUPDATEされた知識や技術を現実の中でどうつなげていくか。更新は単なる分断ではなく継続でもあります。準備を進めてきた皆さんからはサブテーマである『3つのゼロで日本を#UPDATE』も忘れないでくださいとご指摘を受けました。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)が掲げる3つのゼロは「HIV新規感染ゼロ」「エイズ関連の死亡ゼロ」「偏見差別ゼロ」です。
日本の現状を見ると、治療を受ければ「エイズ関連の死亡ゼロ」はほぼ実現できているのですが、「エイズは死の病」という以前からの思い込みのために発症するまで、検査を避け、自らの感染に気付かずにいる人もいまなお、毎年の感染報告の3割近くを占めています。
治療を受ければ社会生活を続けながら長く生きることが可能になる。ただし、そのためにはHIV/エイズにまつわる差別や不安、恐怖などを解消しなければならないパレードで発信された「国内の3つのゼロ」は「差別偏見ゼロ」、次いで「AIDS発症ゼロ」、「新たなHIV感染ゼロ」の順番です。
社会の対応も予防のメッセージももちろん大切なので、真ん中の「AIDS発症ゼロ」はあまり目立たない印象ですね。ただし、死亡ゼロから発症ゼロへ、HIVに感染している人にも、していない人にも、そして医療に携わる人たちにとっても、この変化にたどり着いたことこそが実はいま、重要なUPDATEなのかもしれせん。
写真は原宿駅脇の橋を進む『#UPDATE HIV』のフロートです。