「日常生活」とは
東京都の委託を受け、特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議(JASA)が運営するHIV/エイズ啓発サイト TOP-HAT Forum(東京都HIV/AIDS談話室)のエイズ基本情報のコンテンツが全面リニューアルされました。ちょっとサワリだけ紹介しましょう。
http://www.tophat.jp/
http://www.tophat.jp/
《エイズ基本情報 はじめに》より
HIVはどのようにして感染するのでしょうか。これまでの研究から感染経路は、
・同性間、異性間の性行為による性感染、
・妊娠・出産時や母乳による母子感染、
・薬物注射の注射器具の共用や輸血などの血液による感染
にほぼ限られていることが明らかになっています。日常の生活の中で、HIVに感染している人としていない人が一緒に仕事をしたり、勉強したり、スポーツをしたり、食事をしたり、お風呂やプールに入ったり・・・数え上げればきりがありませんが、そうしたもろもろのことで感染することはありません。
これをざくっとまとめて、「日常生活では感染しません」というメッセージが使われることもあります。
つまり、HIVに感染した人が身近にいたとして、HIVに感染していない人、ないしは感染していないと思っている人が、職場でも学校でも家庭でも、一緒に生活することを避ける理由はありません。
ただし、この「日常の生活」の中には、性行為は含まれていません。
人によっては、性生活こそが日常の生活に深く関わる行為だという人もいれば、性生活はいわゆる日常生活とは別立てで考えた方がいいよという人もいます。いろいろです。このいろいろを受け入れていくという発想もエイズ対策にはかなり重要です。