アウンサウンスーチーさんがメルボルンで基調演説 世界エイズデー

 12月1日の世界エイズデーが近づいてきました。世界各地でさまざまな行事が予定されていますが、今年はその中でもオーストラリアのメルボルンに話題が集中しそうですね。ノーベル平和賞受賞者で国連合同エイズ計画(UNAIDS)の親善大使でもあるミャンマーの政治指導者、アウンサウンスーチーさんがメルボルンを訪れ、地元のビクトリア州庁舎で行われる世界エイズデーの記念式典で基調演説を行うことになりました。

 メルボルン州議会議長の公式サイトに11月14日付のプレスレリースが掲載されています。その日本語仮訳です。

《ミャンマーの政治指導者アウンサンスーチーさんが世界エイズデー・イベントに参加するためメルボルンを訪問》
 http://asajp.at.webry.info/201311/article_7.html

 メルボルンでは来年7月20日から25日まで、第20回国際エイズ会議が開かれます。テーマは、STEPPING UP THE PACE(ペースをあげよう)ですね。

 先ほどのプレスレリースによると「この式典は来年7月にメルボルンで開かれる第20回国際エイズ会議(AIDS2014)について公式に開催を発表する機会でもあります」ということです。メルボルン開催はもう周知の事実で、公式サイトまでできているのですが、要は会議の成功に向けてここで弾みをつけたいということでしょうか。

 プレスレリースにはビクトリア州のデビッド・デービス保健相の「国連/UNAIDSの野心的な目標である‘新規感染ゼロ、差別ゼロ、エイズ関連の死亡ゼロ’を実現するにはなすべきことがたくさんある。今年の世界エイズデーのテーマ‘Getting to Zero’はこのことを改めて思い起こさせるものです」という談話も紹介されています。国際社会はますます、治療の普及で「エイズの終わり」を目指そうというイケイケムードが強くなっている印象を受けますが、なすべきことはまだまだたくさんあるし、目指すべきは「ゼロ」なのかどうか、UNAIDSの強がりとは別に、このあたりは考えどころではないでしょうか。

 その意味でも、アウンサウンスーチーさんがメルボルンでどんな演説をするのか、注目したいところです。