「当たり前すぎる問い」を直視して
明けましておめでとうございます。すでに2014年は始動していますね。当サイトも本日、最初のイベント情報を掲載しました。ずいぶん先のことになりますが、第28回日本エイズ学会学術集会・総会は今年12月3〜5日に大阪で開催されます。Cureがテーマに掲げられていますね。塩田達雄会長(大阪大学教授)はエイズの病態と宿主因子、遺伝子多型などの研究で知られる著名な研究者です。その斯界の碩学が、Cureを医学的な治療の側面だけでなく、社会的、心理的、あるいは政治、経済的な観点からもとらえようとしている点には注目したいですね。
すでにウェブサイトが開設されています。
http://www.secretariat.ne.jp/aids28/
『医学の究極の目的が「cure」であるならば、HIVという一つの病原体がもたらした全ての問題について「cureは可能か?」「cureするためには何をしたらいいのか?」「cureを目指す過程でどのようにcareするのか?」という、いわば当たり前すぎる問いを、HIV感染症に関わる全ての方々に改めて議論して頂く場を今回の学術集会において提供できれば、と願っております』(塩田会長挨拶より)
この視点は重要です。cureは目標であっても。すぐに実現できるものではありません。医学研究においても、社会の対応においても、エイズとの闘いはまだまだ試行錯誤の連続です。だからこそ、その過程を重視する必要があるということにもなります。コミュニティアクションもまた、「当たり前すぎる問い」を直視して進んでいく所存であります。新たな年もまた、公式サイト、FACE BOOKともども、皆様の積極的なご支援、ご活用をたまわりますようよろしくお願い申し上げます。