昨年のエイズ発生動向年報を公開
2015年エイズ発生動向年報がAPI-Net(エイズ予防情報ネット)にアップされました。
http://api-net.jfap.or.jp/status/2015/15nenpo/15nenpo_menu.html
http://api-net.jfap.or.jp/status/2015/15nenpo/15nenpo_menu.html
昨年(2015年)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は5月25日(水)に開かれた厚生労働省のエイズ動向委員会の後、記者会見で岩本愛吉委員長のコメントとともに発表されています。
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全体としては横ばいからやや減少の傾向を示し、感染経路別でみると男性の同性間の性感染が多数を占めています。
同性間の性感染が多数を占めている傾向はここ何年も変わっていません。わが国のHIV感染は男性とセックスをする男性(MSM)を中心に起きており、対策もまたゲイコミュニティなどMSM層に焦点を当ててメッセージやサービスを提供していく必要があるという基本線も当然、変わらないと考えておくべきでしょう。
ただし、ここ数年の新たな傾向として、女性の新規HIV感染が少数ながらも増加の傾向を示しており、この点は懸念すべき傾向として認識しておく必要があります。委員長コメントにも以下のように指摘がありました。
《1 新規HIV感染者数及び新規AIDS患者報告数は平成26年に引き続き減少した。女性のHIV感染者報告数は過去3年間、46件、50件、58件と数は少ないが増加傾向を示した》
年報では、その委員長コメントや概要に加え、新たに13ページにわたる発生動向の詳細な分析結果や資料もPDF版で読めるようになっています。